「これ、なんだろう？」

　戸外遊びの中で、様々な生き物に興味をもち、探したり、触れたりする姿が多く見られるようになってきた子どもたち。この日も茂みや木の周辺を歩きながら、草が揺れたり、何かが飛び跳ねたりする動きに反応を示す場面が見られていました。「あ、これ、セミの抜け殻だ！」とジャングルジム周辺の茂みで叫ぶ男の子の声に、引き寄せられてくる友達や年中さん。恐る恐る手を伸ばそうとしたり、ジーっと様子を見たりする姿に「抜け殻だから大丈夫だよ。動かないよ」と自身の知識を伝えたり、限られた数のセミの抜け殻を相談しながら、分け合ったりする子どもたちの姿も見られました。

　ある女の子はショウリョウバッタ、小さなアマガエル、動かなくなったクワガタムシ、ちぎった草を入れた飼育ケースにセミの抜け殻を加えて、自分なりの自然散策を楽しんでいる姿も見られました…(笑)

　命ある生き物に触れながら、形や動きに面白さ、怖さ、気持ち悪さ等の様々な感情を抱いたり、捕まえ方を工夫したり、「捕まえた！」という満足感を味わったり、飼育してみたいという気持ちが芽生えたり、

捕まえた生き物同士で戦わせたり、図鑑と見比べて知識を増やしたり、ルーぺを使って観察してみたり…☆

子どもたち一人ひとりがそれぞれのタイミングで異なる感じ方、育ちに繋がる『体験』をしていることを大切にしながら、「このクワガタ、大事にしたい」という気持ちを子ども自身が思えるような環境や関わり方を今後も工夫していきたいと思います。